ラッテリア ベベ カマクラ/鎌倉

ラッテリア ベベ カマクラ/鎌倉

日本では珍しいチーズ工房併設の「本物」のピッツェリア

平日に休みを取って鎌倉にやってきました。この季節は紅葉前ということもあって例年であれば凄惨な混み具合なのですが、平日ということもあってか、それともコロナの影響かほどほどに空いていました。

例年の土日であれば見るに堪えない混み具合で、歩くのもしんどいくらいだと考えるとかなり快適に散策できたので平日に来るのも悪くないですな。

鎌倉駅から歩いてすぐの路地を抜けた先にあるのが当店。日本では珍しいホンモノのチーズ工房が併設されているピッツェリアです。チーズといえば鮮度が命で、基本的にはイタリアなどから空輸してくるのですが、どうしても輸送費や関税でお高くなってしまうのと鮮度が落ちてしまうのとで、「日本のチーズはあまりうまくない」という話をよく日本在住の欧州人はしています。

しかし、当店では究極の鮮度とお値段でホンモノのうまいチーズを食べることができます。ここまでチーズの品質にこだわることができるピッツェリアは、日本広しと言えどもここくらいではないだろうか。

毎日生産されるフレッシュなチーズたち。ポーションの割にまじで安い。

開店後すぐに伺うも既に超満員。店頭にある回覧板に名前を書き込めばぶらぶらしても良いという親切設計。しかも万が一呼び出しに間に合わなくても後ろに回して待ってくれるので、安心して散策できます。結局1時間半ほど待ち入店。

ブッラータとトマトのマリネ、パルマ産生ハム添え。力士のげんこつサイズくらいはありそうな凄まじいポーションで、しかも超フレッシュ。この量とクオリティで1,860円という価格設定はまさに奇跡である。これと同じものを都心で食べれば倍以上取られてもおかしくないと思います。日本で最も安価にブッラータを楽しめるお店なんじゃないでしょうか。

ちなみにブッラータとは、モッツァレラチーズにクリームが練りこまれたような感じのフレッシュチーズであり、私の最も好きなチーズのひとつです。チーズに切り込みを入れるとジュワリと大量のミルクが滲み出します。あふれ出るミルクの旨味の洪水に私は絶頂に達しました。

VERDE(ヴェルデ、1,450円)。モッツァレラとルッコラ、アンチョビ、ケッパーという独特の酸味のあるオリーブに似た食品がトッピングされています。

濃厚なチーズの旨味が凄まじく、ルッコラのほのかな苦みとよく調和している。あと、とにかく新鮮なためかめちゃくちゃチーズが伸びます。

OKEI(オケイ、1,580円)。トマトソースにモッツァレラ、サルシッチャ、リコッタ-チーズ、ルッコラトッピングです。サルシッチャとはイタリア語で「腸詰め」という意味であり、その名の通りソーセージのような食材です。

やはりピザと言えばトマトソースですねえ。こちらもとにかくチーズの主張が激しい。勿論いい意味で、です。このサイズ感でかつ、ここまでふんだんにチーズを使ってこのお値段は奇跡としか言いようがありません。

秋茄子、パンチェッタ、自家製モッツアレラのトマトソーススパゲッティ(1,400円)。上にのっているチーズがとにかくうまい。ピザにのせて焼くのも悪くないですが、こうやってフレッシュなままパスタと合わせるのもまた至高の極みです。

ピッツェリアはある程度のレベルを超えるとどこでも同じように美味しいのですが、やはり併設のチーズ工房の魅力が凄まじすぎる。「好きなピッツェリアはどこですか?」と聞かれると、真っ先に挙げたいお店が当店です。

食べログのリンクはこちら。

Google Mapのリンクはこちら。