蔡菜食堂/中野
- 2022.05.24
- 中央線沿線 中華・その他アジア料理
唯一無二の天才的レバニラ
2012年に放映開始し、今となってはシーズン9まで続く大人気番組となった「孤独のグルメ」。この番組で取り上げられたお店を巡る「孤独のグルメ巡り」は最近の個人的ブームであるのだが、その中でもひときわ人気のある中華料理店「蔡菜食堂(さいさいしょくどう)」にやってきた。
店頭には店主と思わしき人物の絵が。かわいい。
作中で主人公の五郎氏が店に入る前に拝んでいた神社。私も例に倣い一礼し店内へ。
店内は比較的こじんまりとしており、4人掛けテーブル席が4つほど。地元でも大人気だそうで、常連客のようなお客さんが当日も多くいたため、予約していくことをおすすめします。
こちらの通常メニューの他に、
日替わり?のメニューも店内にある。
どれもうまそうなのだが、初来訪ということで、鋼の心を以ってあらかじめ決めておいた布陣で挑むことに。
こちらはおつまみセット。なんと500円。個人的に塩漬け?されたザーサイが非常に良い感じで塩味が効いており、ピカイチの美味さだった。
そしてお待ちかねの「スペアリブの黒酢ソース炒め」とビール。最高やないか!
甘めの黒酢タレがジューシーなスペアリブにこれでもかというほど絡みついており、たまげるほど旨い。いや、旨すぎる。ビールで流し込みぺろりと平らげる。
こちらは「青菜の水餃子」。もともと三個入りなのだが、人数に合わせて個数を変更してくれるという心遣い。
こちら青菜の他にパクチーが入っており、スープと絡めて食べることで、濃いタレで充満した口の中がさっぱりとリセットされる。私自身パクチーはどうしても苦手なのだが、これなら食べられる。というかうまい。
そして本日のメインディッシュ、「レバーにら炒め」。
一口食べると、レバーのあまりのプリプリ具合に、感動を通り越して仰天。もはやこれはレバーではないのではないかと疑うほど、斬新なレバニラなのだ。シャキシャキのニラとの相性も凄い。これはたまげた、こんなうまいレバニラ食べたことないぞ。これが900円というのも仰天である。
ここで1つ忠告しておきますが、レバニラを頼む際は絶対に白米を頼んで欲しい。
固めに炊いた?ご飯は、レバニラの絶品タレと絡んでもヘタることがなく、良い具合に芯が残っておりこれまた美味い。タレそのものがうまいのもあるが、普通にご飯それ自体と、その炊き方のクオリティが高いのである。
あまりのうまさに感動しっぱなしの私たちは、鋼の誓いを破り、元々頼む予定だったチャーハンではなく「豚肉と野菜の焼きそば」を注文。
この焼きそば、非常にオイリーな感じなのだが、その見た目とは裏腹にさっぱりとした味付けとなっている。何を言っているかわからない方は是非注文してほしい。
デザートの杏仁豆腐。こちらはなんとも平凡な味わいである。
もうひとつのデザート、「ごま団子」。
白湯(さゆ)に浸かったもちもちの団子に、しゃくしゃくとした食感の砂糖と胡麻が包まれており、一口噛んだ瞬間口の中が幸せの大洪水になる。これがたまげるほどうまいのだ。
白湯が良い味を出しており、中華料理の油やタレと甘味を綺麗さっぱりと流し込んでくれる。
ごちそうさまでした。これだけ食べて何とお会計は六千円とちょっとと驚愕のコスパである。何を食べても美味しいので、今度はチャーハンや焼き餃子も食べてみよう。
女将さんの接客もフレンドリーで素晴らしいし、何より料理の出てくるテンポが素晴らしく早い。ここ最近訪れた店の中で圧倒的一番です。超おすすめ!