富士サファリパークと中華料理 太原/箱根町仙石原

富士サファリパークと中華料理 太原/箱根町仙石原

著名人が通い詰める山中の極上中華料理屋

休日を利用して日帰りドライブをしてきた。朝の六時半に都内を出発し、

富士サファリパーク→山中湖→箱根湯本→中華料理 太原→首都高からの夜景(横浜やレインボーブリッジなど)

という過密スケジュール。ただ、早朝に出発すれば日帰りでも夜21時くらいには帰宅できるようなスケジュールになっているので、ぜひモデルコースとして皆さんの脳内にインプットしておいてほしい。こういうプランをさらっと提案できるオトコはモテる。

まず向かうは富士サファリパーク。都内から車だと二時間半もあれば着くので、意外と近い。休日ということもあり多少混んではいたが、GWの長野方面の渋滞地獄に比べるとこんなの屁でもない。

富士サファリパークの一番の魅力といえばやはり、マイカーのままドライブスルー方式のようにサファリ内に入ることができる点だ。パーク側が用意しているジャングルバスに乗ると、車内から餌やりができたり、より近い距離から動物が眺められたりと良い面も多いが、マイカーだとプライベートな空間が保たれ、さらに冷暖房完備・コロナ対策ばっちり・入園料の他に追加料金がかからないと素晴らしいことだらけだ。

子どもがいたりするとさすがにジャングルバスの誘惑には勝てないだろうが、あくまで大人のデートで使用するのであればさすがにマイカーに軍配が上がるだろう。特に夏と冬は気温が厳しそうだ。

写真のように、運が良ければマイカーでもかなりの至近距離から動物を眺めることができる。キリンやサイのような草食動物だけでなく、トラやライオン・クマなどの肉食動物なんかも間近で見ることができるため、大人になってからでも普通に興奮する。

入園料金は大人が2,700円で、ジャングルバスに乗ったりしない限り追加料金はかからないという親切設計。またサファリだけでなく、一般的な動物園のように園内を歩きながら見て回ることのできるゾーンもある。

完全に野生を失っている犬。

暑すぎて動物もなかなかこたえているようだ。ここは富士の名の通り高地にあるため、都心に比べると5~7度ほど涼しいのであるが、それでも30度越えの日々が続いたらさすがの百獣の王たちもぐったりとしていた。

一通り見終えたら、次は山中湖へ。

富士サファリから40分ほどで着く。思ったよりでかい。実は私、学生時代に琵琶湖を自転車で一周したことがあり、その他にも中禅寺湖などにも行ったことがあるのですが、大きな湖の雰囲気はどこも結構似ている。私はこういったのんびりした雰囲気が好きだ。

ランチは山梨の伝統料理、ほうとうを頂いた。野菜ときのこたっぷりで体に良さそう。夏にあえて温かいものをとるとそれはそれで気持ちが良いですね。普通に美味しかった。

ランチの後は山中湖であひるボートに乗りました。500円で30分間乗れてなんと餌付き。湖上にいるとコイや白鳥・カモたちがこれでもかというほど群がってきます。初めての体験でしたが、想像以上に楽しくてびっくりしました。普通にボート内でイチャイチャしているカップルもおりデートであひるボートは素晴らしいのかもしれません。

ボートを漕いでお腹を落ち着かせた後は箱根湯本へ。ここで一旦風呂に入っても良かったのですが、ディナーの予約まで微妙に時間がなかったので今回はふらっと散策する程度にとどめました。

そしてお待ちかねのディナーは「中華料理 太原(たいげん)」です。湯本から強羅を越えていき、ほとんど静岡県との県境にあります。近くにはもちろん電車など通っていない山の中にあるので、車がないとたどり着けないでしょう。

実はここ、あのミスター長嶋が愛したお店で有名になった中華料理屋です。また、食事のクオリティも非常に高く、それでいてお値打ち価格のため、こんな山の中にあるにもかかわらず予約は満席で来客が絶えない人気店となっている。また食事の過疎地箱根からぶらっと来ることができる距離感もGOOD。

実は頼めば送迎バスも用意してくれるそうなので、もし車や免許のない方は頼んでみるといいかもしれません。親切がすぎないか?最高の店だ。

ミスターの他にも数多くの著名人に愛されており、店内にはあの豊田社長の直筆サインも飾られていた。ミスターはまだしも、豊田社長がサインをしているイメージはあまりないので、実はこれめちゃくちゃレアなんじゃないでしょうか。トヨタが開発を進める未来都市「ウーブンシティ」の建設地が近くにあるので、ドライブがてら寄ったのかもしれない。

まずは前菜盛り合わせ。ザーサイなど。私ごときの舌では特にザーサイの違いは分からないので普通に美味しくむしゃむしゃ頂きました。

女将さんにオススメされた「雲白肉(ウンパイルー)」。豚バラ肉にほのかに八角の香りがするピリ辛中華風タレをかけ、上にお洒落なキュウリが盛り付けてあります。

…これが衝撃的に美味い。タレがめちゃくちゃに美味いのだ。豚バラのヘルシーな脂とあっさりとしたきゅうりの組み合わせが素晴らしい。これが美味すぎて、どんどん箸が進むためすぐになくなってしまい勢いで二皿目を注文してしまった。

続いて当店の看板料理、ミスター長嶋の愛したレバニラ。以前紹介した東京は中野の「蔡菜食堂」の神がかったレバニラとはまたうってかわって、ニラをしんなりとするまで炒め、どちらかというとタレよりも素材そのものの良さを前面に出しているレバニラだ。これも美味すぎる。あのミスターが愛したのも納得の一皿。

レバニラのたれをかけたご飯が美味すぎて絶句。

エビチリ。ブリッブリの食感をした海老と甘辛のチリソース。ソースは思った以上に辛めで、これまたご飯にかけるとめちゃくちゃに美味い。

土鍋で煮込んだ麻婆豆腐。山椒や花椒などのスパイスが良く効いており、こちらもなかなか辛め。こちらもやはりそんじょそこらの麻婆豆腐とは一味違っており、使用している食材そのものも良質であるばかりか、調理法もキチンと四川の作法を学んでいるのでしょう。

どの皿も日本風にアレンジしながらも本場の味を嗜むことができ、それでいてお値段もリーズナブルな、町中華と高級中華のいいとこどりをしたような素晴らしい店だ。これは全国民から愛されても仕方のない店だ。

トマトのスープ。ミネストローネのようなスープで、こってりとしたお腹に染み渡り、口内をデザートに向けてリセットしてくれる。

デザート一皿目の杏仁豆腐。紹興酒?を使用した程よい酸味と甘みのバランスのとれたシロップがたくさん食べたはずのお腹を刺激し、さらに食欲をかき立てる。杏仁豆腐自体も甘めで、プリンのような出来上がりとなっている。常に三個くらい家に常備しておきたい代物だ。

こちらは白玉団子。上にかかっている粉はきなこではなく胡麻・塩・砂糖を合わせたもので、これが白玉団子の良さを300%引き出しておりたまげるほど美味い。中華料理屋で白玉団子と聞くと普通ごま団子を想像しますが、これは斜め上からの回答である。当店は型にハマらないその想像力も素晴らしいのだ。

ご馳走さまでした。下馬評以上の感動を味わうことができ感無量です。いつか「あのヌーログが愛した」とか言われるような世界線がくるんですかね(絶対来ない)。

四人で伺ったのですが、これだけ食べてお会計は一人4千円前後とこのクオリティとはとても釣り合わないありえない料金設定だ。お酒を飲むともう少しかさむのかもしれませんがそれもたかが知れています。

ちなみに食事中は起床時間を迎えたふくろうが見守ってくれています。ハートのライトがちかちかしていてかわいかったですが、安眠妨害にはならないのだろうかw

店外から見える景色は最高でした。ザ・自然。空気も綺麗だ。

箱根の山を下る帰りの道中でパシャリ。夕暮れの富士山です。いつか登ってみたいものだ。

お腹もいっぱいで疲れていたので帰りはそのまま直帰しましたが、箱根の日帰り温泉に入って帰るもよし、近くの御殿場のアウトレットに寄って帰るもよしの、カスタマイズ性のあるプランとなっています。是非皆さんも週末のモデルプランとして活用してみてください。ちなみに太原に行くのであれば絶対に予約をして行った方が良いです。

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