茶房 天井棧敷/湯布院

茶房 天井棧敷/湯布院

極上の雰囲気と上質な食事の唯一無二のカフェ

別府の杉乃井ホテルをチェックアウトし、湯布院へ。

由布岳を越えていくのだが、毎度この景色に魅了される。由布岳では新春に毎年野焼きをやっているためこのような景色になるのである。春になると新緑の草原が出現し、それはそれは素晴らしい景色が一面に広がる。

湯布院着。コロナ禍も明けて初めての別府だったのだが、福岡が韓国から近いのもあってか、とにかく韓国人が多く多分日本人よりも多かった。むしろ韓国に来た気分である。

雪の舞う金鱗湖。東京の冬に慣れてしまった私に湯布院の冬はとにかく寒さが厳しい。ろくに観光する気力もないのですぐさまカフェに入ることに。

湯布院で最も私が推すカフェ「天井棧敷(てんじょうさじき)」だ。

そもそも天井桟敷とは、劇場において最後方・最上階の天井に近い場所にある観客席のこと。「向う桟敷」「聾(つんぼ)桟敷」ともいい、舞台から遠い位置にあるため、通常は劇場内で最も安い席となる。そのため常連客が集うことが多い。当店も常連客が集いやすい店になるという想いを込めたのだろう。良いネーミングだ。

江戸末期の造り酒屋をそのまま移築しており、雰囲気が凄く良い。夜はバー、昼間はカフェとして営業している。

今回通されたのは一階だったのだが、二階席もありそちらはそちらでかなりエモい。

雪の湯布院を円卓から眺める。

当店はケーキを始めとしたスイーツや、コーヒーが美味しい。だが、今回はあえて軽食を頼んでみた。カツサンドセット(1,650円)。ミニサラダ付です。さつまいもチップスがほのかに甘く美味。

う、うまい。。。そしてこの暴力的なビジュアル。極厚カツがなんと三切れもあり、揚げ加減はとんかつ屋もうなるレヴェル。薄めのカリッと揚げた衣と、薄くペーストされたカラシが絶妙なアクセントになっている。

プチデザートはりんごのコンポートです。しゃくっとした食感と程よい酸味が上品で、カツの脂をリセットしてくれる。

手加減のない上質な珈琲までついてきてこのお値段は神。

連れの頼んだアップルパイのセット(1,200円内外)。通常のアップルパイとは趣向が異なり、ホクホクな食感とバターの甘みがたまらない。どちらかというとスイートポテトに近いといえば分かりやすいだろうか。

ミルクたっぷりカフェオレ。ちなみに珈琲もカフェオレも300円でお替りができます。

ここは何度来ても飽きることがありません。雰囲気が良いのはもちろんですが、食事のクオリティも非常に高いので、近くにあれば通い詰めたいな。東京にもこんな感じのカフェがあれば教えて下さい。

湯布院に行く際は是非立ち寄ってみて下さい。ああ、あと、私の写真ではここの良さを伝えきれないので、是非当店のHPをみてみて。

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