銀座ひらい/銀座

銀座ひらい/銀座

ふっくら煮穴子と香ばし蒲焼のハーモニー重

今回は銀座駅と東銀座のちょうど真ん中あたり、何やら奥まった通路の先に存在する隠れ名店を紹介。

うな丼といえば値段が高い・予約が取れないといったイメージがあるように思うが、そんなうな丼の半分以下の値段で食べられ、銀座という好立地で予約も取りやすい神店が存在すると言ったら皆さんは信じるだろうか?ええ、それが存在するんです。

「銀座ひらい」はあなごをウリにする3年連続ミシュラン獲得店です。もちろん鰻と穴子は全く別の食べ物ですが、穴子には穴子独特の良さがあります。

何より当店が優れているのは、そのクオリティと立地に反して非常に格安である点と、穴子の様々な食べ方が体験できる点です。なかなかお目にかかれない刺身や定番のふっくら煮穴子、まさかの穴子の蒲焼きなどそのレパートリーは多種多様。何度行っても楽しめるお店です。また5,000円 / 3,500円とお手頃価格な穴子懐石コースもあるため、カジュアルな会食や友人との飲み会にも利用できます。

まずは穴子の刺身(1,600円)から。すりおろしわさび付き。非常にあっさり淡白な味わいで、川魚のような独特のニオいがしましたが、実は穴子は海水魚なんですよねえ。私も昔は鰻と似ているというただそれだけの理由で穴子は淡水魚だと思っていた時期がありました。若気の至りというやつです。

穴子の刺身を出す店は非常に少ないため初めて行く方には是非食べていただきたいのですが、正直言ってしまうと非常に淡白であっさりとしており、インパクトに欠けると言われたらそれまでなので、あまり味に期待しすぎない方が良いと思います。

ですが、店主の「穴子の様々な食べ方を体験してほしい」というこだわりにもあるように、一度体験してみることに大きな価値があると私は思います。ちなみに刺身は夏場しか出していない限定品なのでご注意を。

続いて白焼き(1,300円)。鰻のようにカリッと仕上げているわけではなく、穴子本来の良さを引き出すような焼き方が施してあります。付け合わせのわさびとも非常に相性がよく、シンプルにうまいですなあ。

ふっくら煮穴子と香ばし蒲焼の両のせ箱飯。箱飯は煮穴子のみ / 蒲焼のみ / 両のせの三種から選べます。三本のっていくらだと思いますか?まさかの2,500円です。2本のせであれば1,800円と鰻もびっくりの価格設定です。

煮穴子は言わずもがなですが、穴子の蒲焼って美味いんだなあ、としみじみ。本当に鰻と似た料理に様変わりします。店主の焼きが上手いのもあるのでしょう、わざわざ気張って予約を取り、倍以上の値段のする鰻を食べに行くのが馬鹿らしくなるところでした。(もちろん鰻には鰻の良さがあるので今後も積極的に行きます。)

薬味を加えながら最後まで様々な楽しみ方ができます。

家庭感あふれる暖かい雰囲気が店内には満ちており、居心地もよく料理以外の点でも非常に好感が持てるお店でした。ここで挙げた以外にも、西京焼きやてんぷら、くんせいなど多種多様な穴子料理から季節の野菜やきのこを用いた一品モノまで豊富な品ぞろえがあります。

値段もリーズナブルだし予約も取りやすいので、ちょっとした贅沢や身内の飲み会などにおすすめ。友人に「銀座でおすすめの店ある?」と聞かれたら真っ先に浮かぶ店のひとつです。

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