五代目 野田岩 麻布飯倉本店/赤羽橋

五代目 野田岩 麻布飯倉本店/赤羽橋

老舗で本格関東風鰻重

健康診断に向けて食事制限をしていた反動で何か良いものが食べたくなったので、急遽近くにあった鰻の老舗「五代目 野田岩 麻布飯倉本店」へ。

なんとも趣のある佇まいである。

こちら江戸前鰻の超老舗で、建物は飛騨の高山から合掌造りを解体して持ち込んだものだそう。古民家風の外観のみならず内装や調度品までこだわっているため、店内に入ると重鎮にでもなったかのような気分に浸ることができる。また、スペースも広々と使われており、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

平日昼間の閉店間際(13:30頃)予約なし突撃訪問だったが、何と待ち時間なしで入ることができた。コロナ前であれば予約すらなかなか取れず、当日訪問なんぞもってのほかの込み具合だったので、感無量である。

今回は自分へのご褒美も兼ねて「鰻三楽コース(7,400円)」を注文。

まず出てきたのは鰻巻き。一切れであるがかなりボリュームがあるため、健康診断に向けて胃が縮んでいた私にとって嬉しい悲鳴。甘くてほろほろな玉子とふわふわな鰻がハーモニーを奏でます。

続いて登場するのが…

じゃーん、志ら焼。非常にさっぱりとしており、上品な味わいである。

お待ちかねの鰻重。欲張って大盛にしてもらいました。

このビジュアル。破壊力ありすぎ問題。なんとご飯の間にも鰻がおり、ミルフィーユのようになっています。

そして何よりもやはり江戸前の伝統を受け継いださっぱりとしたタレとふわふわな食感がたまりません。実は鰻には大きく分けて二種類の焼き方があり、焼きの合間に蒸しの工程を入れるのが関東風、蒸さずに焼くのが関西風です。個人的にはより香ばしくジューシーな関西風が好みです。

また、関西と関東では鰻の開き方も異なっていて、関西は腹開き(腹を割ってオープンに話す文化)と関東は背開き(切腹を嫌う武士道の文化)となっています。

名古屋の「うな富士」なんかは王道関西風鰻ですね。

そんなことを想像しながら食べると、鰻に刻み込まれた歴史の味が重なり、より一層鰻が美味しくなりますねえ。

付け合わせの香物と大根おろし。箸休めにピッタリです。

最後は鰻の脂を肝吸で流し込みます。ふぅー、ご馳走さま。

想像以上のボリュームがあり非常に大満足です。個室もあるので仏事や会食なんかにもピッタリだと思います。制限が終わりまた混んでいるかとは思いますが、佇まいだけでなく料理からも江戸前の歴史を感じる当店に是非足を運んでみてください。

東京タワーのすぐふもとにあるのでそのまま散歩がてらぶらぶらするのも悪くないです。

東京タワーを散策して小腹を好かせたあとに、恒例の食事後の甘味「浪花家総本店」に行ってきました。

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