自家製麺No11/大山

自家製麺No11/大山

至高の二郎系ニューフェイス

前々から気になっていた二郎系インスパイアのニューフェイス「自家製麺No11」にやってきた。当店は二郎系の「ラーメン富士丸」出身の店主が切り盛りしており、本家二郎や富士丸のDNAを受け継ぎつつも新しい要素を吹き込んだ、まさに新世代のインスパイア店となっている。

ちなみにこの日のために前日から食事制限をし、当日はランニングと軽い筋トレまでしてきた有様だ。

最寄りは東武東上線の大山駅で、割と辺鄙なところにあるため駅から15分弱ほど歩く。

変な立地にもかかわらず普段は凄まじい行列ができるのだが、平日の夜は割と狙い目で、列もあまりできないそう。私も平日の夜に伺ったのだが、待ちはゼロだった。

店内はカウンターのみ13席で、割と広め。外装や内装も二郎系にしては非常に綺麗で、そういうわけか女性客もかなり多い。

メニュー数もラーメンと豚増しラーメンの二種類とかなり絞られているため、注文も迷わない。事前に予習をし、豚増しラーメンの恐ろしさを知っている私はもちろん普通のラーメンを注文。

食券を店員さんに渡す際に麺の量を選べるのだが、普通サイズでも茹で前350gもあるらしい。初めてなので普通サイズを選んだのだが、他のお客さんの多くは男性で少なめ、女性は半量や四分の一を頼んでいた。

…なんか不安になってきたぞ。もしかして予習が甘かったのか?

そんな不安に駆られながらも五分ほどでラーメンが完成した模様。提供直前に店員さんに「ニンニク入れますか?」と聞かれるため、その際に各種トッピングの量を伝える。野菜とニンニク・脂はデフォルトでちょい増しができる。

私はニンニク少なめ、野菜・脂ちょい増しを注文した。

着丼。食券購入の際に野菜・脂増しがそれぞれ50円だったので購入すべきだったか悩んでいたが、心配無用だったようだ。追加トッピングなしでこのボリューム感である。

それにしても素晴らしい香りだ。ペコペコの極限空腹状態の私の脳にダイレクトで刺激が伝わってくる。

丼の中にぎっちりとつまった大量の麺は太めの低加水麺で、やや硬めに茹でられており麺を噛み切る際にブチっとした歯ごたえが独特の食感を演出している。凄まじい食べ応えだ。個人的にはもう少しだけ茹でられている方が好みだが、これはこれで個性が出ている。

そして何より美味しいのはこのスープ。二郎系にしてはかなりマイルドめにまとまっており、その一方で脂感も強く、豚の旨味や甘みを強く感じる。麺と非常に良く絡むので二郎系特有の食べ応えもかなり感じる。凄まじいバランス感覚でまとまっている。

もやしはクタクタになるまで炒められており、にんにく臭は思った以上に抑えられている。

ちなみに麺の量を少なめ以下にするとサービスで生卵がついてくる。デフォルトで別皿につけてくれる優しさ。こうやってつけ汁のようにして食べると良い味変になる。

もやしの中から超特大チャーシューが登場。これ、写真では分かりづらいが大きめの男性の手の平サイズほどの大きさがあり、しかもかなり分厚い。特大チャーシューがウリの「人類みな麺類」とは比較にならない大きさである。

ただ、ジューシーでほろほろだった人類みな麺類のそれとは異なり、少々パサッとした食感。腕肉なのかな?筋肉マンうってつけのチャーシューだ。ちなみに麺の量を少なめにするとチャーシューの大きさも半分くらいになる。半分と聞くと減らしすぎじゃないかと感じるかもしれませんが、ぶっちゃけ半分でちょうどいいくらいです。

ご馳走さまでした。あまりのボリュームに食べきるのに少々苦戦しましたが、なんとか完食。ベストコンデジションで臨んでこの有様なので、平時に行く際は一般人なら絶対に少なめ以下にした方が良い。ただ、サービスで生卵がついてくるものの値段は変わらず950円なので、特に半量以下にすると損をした感が残るのがたまに瑕。

それでもそもそもデフォルトの量が多すぎる気もするので、気にする必要もないでしょう。

「楽観をもとに計画することなかれ」

とは、私の個人的な人生哲学である。空腹時に楽観ベースで意思決定を行うと、たいてい未来の自分は悲観を伴いながら食事をするハメになるのである。

「悲観をもとに計画し、楽観を伴い実行するべし」

これから初めて伺う皆さんも是非、空腹時の楽観をもとに意思決定をしないよう、強く勧めます。めちゃくちゃ美味しいからこそ美味しく食べ切って欲しいと切に願います。

ちなみに食事中に特大の鍋にスープと、茹で前の大量の麺を持ち帰っている人がいました。「鍋二郎」的なテイクアウトをやっているのかな?量的にもお値段的にもかなりお得なはずなので、車を持っている人は是非トライしてみると良いと思います。

本当に美味しかった。また絶対行きます!

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