平和苑／沼袋

久しぶりに腹いっぱい焼き肉が食べたい。そう思った時に真っ先に選択肢としてあがるのがここ「焼肉平和苑」だ。立地は西武池袋線の沼袋が最寄りで、野方駅なんかからも近いので、環七沿いにお住まいの方は車やバス・自転車なんかでも行きやすいだろう。

年季の入った面構えで、普通に前を通っただけだと到底行ってみたいと思わなそうな雰囲気が漂っているのだが、ところがどっこい。これが焼肉の名店なのである。一時期コロナで営業しておらず閉店が噂されていたが無事営業再開。全日本国民が安堵した瞬間である。

当店はカルビの種類が豊富でとにかく美味い。お腹いっぱい食べてもお会計は一人５～６千円と、そのクオリティに対してリーズナブルなのが根強い人気の秘密だ。お値段の目安はカルビ系統が1,500円内外、ハラミや特上カルビが２千円強、その他ホルモンなどが千円内外。さあいこう。

まずはわさびカルビから。

しっかりとサシが入っており脂も強めなのだが、甘めの醤油とわさびでさっぱりと頂く。

特上カルビ。タレの味付けが絶妙で、先ほどのカルビと比べても脂と赤身のバランスがちょうどいい。口に入れた瞬間ほろほろと溶けていくのが超気持ちいい。

三角カルビ。こちらもバランスの取れた部位で、今度は塩で頂く。

四角カルビ。サイコロステーキのような雰囲気で、脂が一番のっている部位だ。

コムタンスープ。写真では分かりづらいが当店のスープは優に四人前はあるほどの量があるので、注文時は注意していただきたい。間違って人数分頼んだらスープ地獄になるだろう。ゴロゴロと牛肉や野菜が入っておりこれで800円やそこらは安すぎ。

キムチ。自家製感あふれる大ぶりに切ったシャキシャキ白菜キムチです。

おすすめカルビ。タレの味付けと肉質が絶妙なハーモニーを奏でており、ここまででかなり口が重たかったのだがそれでも変わらず美味い。お値段に対するパフォーマンスが素晴らしく、本日一番のお皿。

ハラミ。お値段は２千円超しますが、その分枚数があります。カルビと比べるとさっぱりとしており食べやすいので焼肉の定番ですね。もちろん味もきちんと美味しいです。

ロース。定番中の定番。外すことのない縁の下の力持ち的存在。

上ミノ。ここからホルモンなのですが、ぶっちゃけホルモンのクオリティはイマイチです。ホルモン単体のクオリティでいえば、亀戸ホルモンや小野田商店の方が三段ほど上かつ安いので、当店で食べるならカルビなどの純粋な焼肉を、ホルモンを食べたいなら別店に行くのが吉。

てっちゃん。

ビビンバ。キムチがなくお酢が効いており若干変わり種なビビンバです。ここまで非常に脂っこかったのでちょうどよかったかも。

当店はTKG（たまごかけご飯）で〆るのが通。というのもたまごのクオリティが馬鹿にならないほど高く、こうやってカルビをのせ、タレを少しかけて食べようもんならぶっ飛ぶくらい美味い。皆さんも是非お試しあれ。付属の甘納豆も最高。

ご馳走さまでした。一度心を掴まれると離れない、何度通ってもクセになる良い店です。焼肉が腹いっぱい食べたいときにどうぞ。週末は混むので予約して行くべし。