三ん寅/江戸川橋
- 2022.06.29
- ラーメン(味噌) ラーメン(塩) 池袋・目白・江戸川橋
日本一有名な味噌ラーメン屋の暖簾分け店
2019年にオープンするや否や、瞬く間に大行列ができるようになり、食べログラーメン部門では破格の3.9点(2022.6現在)、TRYラーメン大賞味噌部門一位と華々しいデビューを飾った店が江戸川橋にある。それが当店、「三ん寅(さんとら)」だ。
開店30分前に伺ってこの行列である。
当店の人気の理由は、もちろん凄まじく美味いというのもあるが、実は北海道にある日本一有名な(?)味噌ラーメン店「すみれ」の暖簾分け店なのだ。店主は元すみれ本店店長、京都店店長、新横浜ラーメン博物館店店長と17年勤めて独立。生粋のすみれ人である。
そんな人気店の味が東京で味わえるとあっては、ラーメン好きの舌がうなる。絶対に訪問せずにはいられない。
実は板橋にもうひとつの暖簾分け店「あさひ町内会」もあるのだが、そちらはまた後日投稿しようと思う。
シンプルで今風なデザインがかなり良い雰囲気を醸し出している。ちなみに店名の由来は、「話せば長くなるけど、寅年の三月生まれだから」だそう。あいだの「ん」に絶妙にセンスを感じる。
列に並んでいると、前に並んでいたおじちゃんと仲良くなった。最近仕事を定年退職し、散歩も兼ねて趣味で様々なラーメンを巡っているらしい。色々とめぐった店の話を聞いていると、店選びのセンスが良くて感心してしまった。上板橋の蒙古タンメン本店の開店当初の昔話や、他にもおすすめなお店を教えて下さったので、今度巡ってみようと思う。ありがとう、おじちゃん。
こういう出会いもあるので、ラーメン屋での並びも捨てたもんじゃない。
二巡目だったのだが、開店から15分程で入店できた。オペレーションも悪くなさそうだ。
最近ハマっていることがある。「ラーメンウォーカー」の書籍を購入すると、あらゆる店のクーポンが付いているのだが、これを持っていろいろな店を回るのがめちゃくちゃ楽しい。本代は1,000円とかそこらなので、何件か巡れば余裕で元が取れてしまう。他にもTRYラーメン大賞などいろいろあるので、是非皆さんのお気に入りの書籍を見つけてその本片手にラーメン巡りをしてみてはいかがだろうか。
そんなわけで今回は大盛無料券を使用。
味噌ラーメン大盛。ビジュアルが完全に北海道で食べたすみれのそれである。
表面にはたっぷりのラードが浮いており、保熱効果が凄い。
めちゃくちゃ美味い!スープはかなり濃厚で、麺は北海道味噌定番のかんすいを使用した微縮れ麺。
バターに漬けてある?のかバター風味のするホロホロジューシーなチャーシューがスープと混ざり、どんどん美味くなっていく。ご飯が欲しくなるラーメンである。
北海道味噌にも様々なスタイルがあるが、東上線ときわ台駅の「桑名」の味噌ともまた雰囲気が違う。東京で種々の北海道の味が味わえるのだから、感無量である。
また、生姜がものすごく良い味を出しており、徐々に溶かしながら食べることで飽きることなく最後まで味の変化を楽しむことができる。最近のラーメンは自然な形で味変が進むように設計されているものが増えており、どんどんレベルが上がっていってます。研究熱心な日本のラーメン屋に感謝。その創意工夫が千円で味わえるのは本当に凄いことだと思います。
続いて友人の頼んだ塩。
なんだこれ、めちゃくちゃ美味いぞ。正直当店に来るからには味噌を食べたくなるので、どうしても味噌を頼んでしまうのですが、いっそのこともう一店舗暖簾分けして、この塩で勝負する店を作っても良いレベルで美味いです。
ラードによる濃厚な飲みごたえとあっさりとした塩のハーモニーが絶妙すぎる。
ご馳走さまでした。行列とその前評判に恥じない出来栄えで、大変満足しました。平日や夜だと並びももう少し緩和されるみたいなので、是非皆さんも行ってみてください。超おすすめ。