舎鈴と六厘舎って何が違うの?/池袋

舎鈴と六厘舎って何が違うの?/池袋

チェーン系つけ麺界のナンバーワン

都内に住んでいれば皆さんも一度は感じたことがあるだろう「六厘舎と舎鈴って何が違うの?」。そんな皆さんに代わりここで私がその疑問に答えよう。

行列必至のつけ麺店「六厘舎」は、松富士食品が運営するファーストブランドで、もともと2005年に大崎に本店を開業した。開店から数か月間は客入りが少なく危機的状況になったことから、今となっては特徴的な「超濃厚スープ・極太麺」に変更したところ人気を呼び行列の絶えない人気店となった。

店舗数の多い舎鈴のイメージに引っ張られてただのチェーン店だと思い込んでいる人も多いと思うが、六厘舎の出自は生粋の本格つけ麺店だ。大崎の本店は、かつて東京都内屈指の行列店で、100人を超える行列になることもしばしばであった。基本的に約2時間待ち、特に3連休などは2時間30分以上の待ち時間となることもあった。しかし、この行列が長期にわたり近隣の迷惑となってしまったことや、解消の目処が立たないことを理由に、2010年8月をもって閉店。最終日には凄まじい大行列となり、先頭の客はなんと前日の16時から並んでいたそう。

その後紆余曲折を経て現在は都内に5店舗を出店している。

六厘舎のあまりの人気ぶりに出店がためらわれる中、運営会社である松富士食品が試行錯誤の一環で、かつ、多店舗展開できるようにサブブランドとして出店を開始したのが「舎鈴」だ。

都内限定で少数しか出店していない六厘舎とは反対に、舎鈴は都内だけでなく埼玉や千葉など多くの地域に出店している。どの店舗も食べログで3.7点前後となかなか高得点を獲得している六厘舎だが、舎鈴は基本的にはどの店舗も3.3点前後と相応の評価の差があるようだ。

というわけで久しぶりにやってきた。池袋店は初訪問です。夕方の中途半端な時間に来たのですが、年中無休の通し営業なのでめちゃくちゃありがたい。

看板には六厘舎の大崎本店ができた年である平成17年創業の文字が。

六厘舎と舎鈴は個人的にも思い入れがあるブランドで、昔大手町で新卒サラリーマンをやっていた頃、残業や外訪の合間によく同期や当時の上司と丸の内や東京駅の店舗に食べに行ったものである。

最近駅などでも見かける冷凍食品の自販機。餃子の無人店舗なんかも最近流行っていますね。こちらは六厘舎ブランドです。

入店後10分程待ち着丼。

六厘舎・舎鈴とどの店舗に行っても驚くのが、内装がめちゃくちゃ綺麗なこと。店員さんの服装も汚れてなくて清潔感あるし、飲食店やるうえで清潔感ってめちゃくちゃ大事だと思う。

太めの小麦色のコシのある麺がたまらんのです。今回は大盛を注文。めちゃくちゃ量があるのですが、これで890円、しかも大盛以上だとなんとつけ汁が一回お替りできる。

サラっと言っているがそれってやばくないか。

つけ麺で一番原価がかかるのは言うまでもなくスープだ。しかも普通のラーメンより濃い目に焚きだすので、かかる原価も相応に高い。それが一回無料なんだから、びっくり仰天だ。しかも、こちらから聞かずとも店員さんの方から教えてくれるという親切っぷり。生粋の日本人的マインドからすれば「ケチくさいと思われたくない」という感情から自ら聞きづらいという方も多いと思うが、そういった人たちへの配慮だろう。素晴らしい気遣いだ。

つけ汁。ネギがたっぷり浮いており、魚介が香る甘いコクのあるスープだ。なるほど六厘舎と比べるとサラっとした飲み応えで、あっさりとしている。でも麺との絡みは十分で、やはりいつ食べても美味い。

個人的につけ麺が大好きで、時折無性に食べたくなるのでチェーン系のつけ麺店には良く行くのだが、ここのつけ麺がチェーン系列で言えば個人的ナンバーワンだ。つい最近、久しぶりに三田製麺所にも行ったのだが、「あれ、こんなにマズかったっけ?」となるくらいには落胆する有様だった。

何より秀逸で褒めたいのがこの味変アイテム。ただなんとなく市販のものを置いているのではなく、当店のラーメンに最も合うであろう調合比率を極めたアイテムたちになっている。特に七味と柚子粉は本当によく合うので、毎回これでもかというほどかけてしまう。

替えスープは最初のものと変わらぬ美味しさ。アツアツでくるのも超嬉しい。

本当に美味しかった。ご馳走さまです。多店舗でこの味が再現できているの、本当に凄い。

ちなみに隣でおじさんが食べてた中華そばがめちゃくちゃ美味そうだった。値段を見てみるとなんと490円(!)。安っ!今度はそれを食べてみよっと。また来ます。

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