東池袋 大勝軒 本店/池袋

東池袋 大勝軒 本店/池袋

創業当時の味を守り抜く歴史ある店舗

久しぶりに聖地巡礼にやってきた。有楽町線の東池袋駅からすぐ近くにある大勝軒の本店だ。池袋駅から歩くこともできるが、15分はかかるだろう。立地的にはハンバーグが感動的に美味い「ウチョウテン」やリーズナブルなとんかつ屋「君に、揚げる」の近くだ。

以前の記事(上板橋:魂の中華そば)でも紹介したが、「中華そば」の名のもとに多くの流派が存在する。その中でもとりわけ大きな存在感を放つのが、大勝軒系の流れを汲んだ中華そばだ。有名どころで言えば、早稲田のとしおかや成増のべんてんなどがある。どこも本家本元の大勝軒を凌ぐ人気店で、常に行列の絶えない店になっている。

つい最近「魂の中華そば」を食べてから、本家大勝軒の味を感じたくなり久しぶりに池袋まで足をのばしてやってきた。

本店ということもあり創業者の写真が多く飾られていた。東池袋の再開発に伴い第一号店を閉店し一度リニューアルしているため、歴史ある店にしては内装はかなり綺麗だ。

大勝軒は、ラーメンの味自体は毀誉褒貶あれど、創業者の山岸さんのお客さんのお腹をいっぱいにしたいという気持ちが詰まった素敵なお店です。東池袋大勝軒本店も、味を今の時代に合わせてブラッシュアップするのは当然出来るのだけど、山岸さんの味を引き継ぎ伝えていくという重大な役目を担っていて、あえて昔のままの味を提供している点が感慨深い。

今回は大勝軒の看板メニュー、「特製もりそば(850円)」を注文。麺量はデフォルトで350gと、相変わらず多めの設定です。もちろん減量も可能。

今も昔も変わらぬ見た目。

麺は大勝軒特有のつるっとした喉ごしの多加水中太麺で、丼ぶりに山盛りになっている。

実はチャーシューが沈んでいます。酸味の効いた優しい味わいのスープは今も健在だ。

この大勝軒特有のスープの酸味が「化学調味料のような味がする」と言って忌避されることもしばしばある。かくゆう私の友人も何人かそう言って通わなくなってしまったのだが、なかなかに残念である。これはこれでいいのになあ。

味変アイテムも豊富で、胡椒類の他に豆板醤や、

すりおろしにんにくなんかもある。

たしかに、めちゃくちゃ美味しいラーメンではないかもしれない。店舗によって味の優劣もあるので一概に語ることはできないが、それでも創業者の想いをかみしめてラーメンと対峙すると幾分か美味しく感じるものである。

私は創業当時の味や想いを守り抜く当店の雄姿にエールを送りたい。

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