タカノフルーツパーラー 本店/新宿

タカノフルーツパーラー 本店/新宿

都内でパフェを食べるならここ一択。

資生堂パーラー・タカノフルーツパーラー・今はなき果実園リーベルと東京には由緒正しきフルーツパーラーがいくつかある。また近年は新興勢力として札幌の夜パフェ文化の輸出が進んでおり都内にもいくつかカジュアルにパフェが食べられる店が徐々にではあるが増えてきた。

自称甘党で多くの店に足を運んできた私だが、ここではっきり言っておこう。都内でカジュアルにフルーツを食べたいならまず新宿のタカノフルーツパーラー本店に行け。絶対に本店だ。他の店舗にももちろん行ったことがあるのだが本当にクオリティの違いがひどすぎる。他店に行った人間からすると「タカノってこんなもんなの?」となるはずなので、明らかに本店のブランドにネガティブなイメージを与えている。ここまで差があるのならいっそのこと閉店してしまえば?とおもうのだが、ことはそう単純な話でもないのだろう。

果実園リーベル渋谷店で受けた衝撃しかり、なぜこうもフルーツパーラーは本店と凄まじい差のある店が多いのだろう。やはりフルーツカット・加工の技術は一朝一夕で習得できるものではないのだ。

コロナ禍でご無沙汰やな。久しぶり。

ものすごく美味しそうなパフェの写真がお出迎え。私の大好きなイチジクの季節です。絶対に頼むからな、待ってろ。

ネクターの一種らしい。白桃派の私ですが、こちらも非常に気になりました。ただ、最近桃を腹いっぱい食べたばかりなのでここでは我慢。

久しぶりに来てみてびっくりしたのが値段設定。どのパフェも二千円前後、千円台のものも多く「こんなに安かったっけ?」と素直に驚く。最近の調子に乗った二千円以上するしょっぱいパフェを食べすぎて感覚が較正されたのでしょう。

石川の黒いちじくと洋ナシのパフェ。想像以上に果物が沢山盛られていて超ポジティブサプライズ。

見てください、この蜜のねっとり感。黒光りという言葉がここまでぴったりの果物はない。黒いちじくを初めて食べたのですが、濃厚な食べ応えとジューシーでねっとりとした食感に衝撃。まじで美味いから家に常備しておきたいレベル。

あと特筆すべきは果物だけでなくパフェの構成。シャーベットはワインのような香りと甘いいちじくの果肉がフュージョン。単体ではさっぱりとしているのですがぷちぷちとした食感が楽しく果肉が贅沢に使用されているのがわかります。

その下のグラニテは、ざくざくとした食感。味はシャーベットと似ていて、こちらも濃厚。その下にはタカノのパフェによく使われているフロマージュムースが。ふわしゅわの触感と酸味。これ、大好きです。少し柔らかくなったシャーベットやグラニテと合わせて食べるともう最高。

続いて洋ナシのパフェ。熟れに熟れずいぶんと甘くなりつつも最低限の食感の残った極上の熟れ具合の洋ナシがこんもりと盛られているばかりか、パフェの構成が本当に神がかっている。

紅茶が香るブリュレとカラメルクリームが重ねられ、さらにカラメルソースでほろ苦さが加えられている。洋梨グラニテは豊かな風味を味わうことができます。酸味・甘み・苦みがこれほどまでに調和したパフェはこれまでほとんど食べたことがないレベルで美味しく、その神のようなバランス感覚に素直に脱帽しました。これが1,800円やそこらなんだからやばすぎるわな。期間中にもう二度くらい来ます。

あまりにも美味しかったので黒いちじくのケーキを購入して帰宅。1,200円もしました。ショートケーキは非常にシンプルな構成ですが、果物の美味しさが飛び抜けているので、何をしても美味しいです。

果物自体の美味しさもさることながら、パフェの構成に感激しました。最近のしょうもない店の多くははただのフルーツ盛で、パフェと呼べる代物ではありません。本当のパフェを食べたいならまずはここ。コロナもあってなのか以前のような行列で全然入店できない状況でもありませんでした。たまたまかもしれませんが。駅直結でアクセスも良いので本当におすすめ。

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