MENSHO SAN FRANCISCO/新宿
- 2020.10.31
- ラーメン(その他・創作) 新宿・荒木町・四ツ谷
米国から逆輸入してきた前衛的創作ラーメン
新宿ミロードの7階。なにかと話題になりがちなMENSHOグループが米国サンフランシスコに出店したお店を、メニューそのまま逆輸入してきたのが当店である。SFでも行列ができているらしい。私は当グループの護国寺や後楽園の店舗にも行ったことがあるのだが、非常に個性の強い前衛的なラーメンを出すことで有名である。
当店のメニュー。抹茶鶏白湯やトウモロコシの冷製ラーメンなど非常に興味をそそられる。
これが非常に気になった。護国寺でも出している共通メニューだそうで、絶対にうまいに違いない、と思いながらも私は甘エビのビスクつけ麺をチョイス。エビのインパクトに負けました。
券売機が何やらかっこいい…と思いきや対応しているのは現金のみというオチ。店内での支払いならばカード払いもできるらしいが、中に入るまでにそれに気付く人間はリピーターくらいだろう。
麺を全て野菜に変更可能、というのが非常に米国らしい発想である。
着丼。
香りからして殺人的である。例に違わずビジュアルもいいですねえ。
麺の見た目も非常に整っている。
凝縮されたエビの香りが凄まじく、メニュー名の通り濃厚なエビのビスクスープにそのまま麺をつけて食べているようである。つるしこ麺との絡みも抜群で、食べ出したら箸が止まらない。表面がこんがり焼けたチャーシューも非常に美味だ。
多店舗展開をしているとどうしても味が落ちるのではないかと不安になりがちだが、当店は味や見た目のクオリティをなるべく落とさずに、多店舗を運営するオペレーションを確立しようと努力しているのがはっきりとそのラーメンから伝わってくる。このつけ麺の値段も930円と想定の範囲内だし、エビの使用量を考えるとむしろグループの規模があるからこそ実現できる価格設定だろう。
飲食の多店舗展開は非常に気を遣う問題であると思うが、「クオリティと規模を同時に追求していく」ひとつの完成形を見せてくれる素晴らしい店である。気になるメニューはたくさんあるのでまた来よう。
ただひとつだけ疑問がぬぐえなかったのが、商業施設の七階という立地である。どちらかというと若者向けのブランドなのだろうが、普通に地上に作った方がよかったのではないかという気持ちがぬぐえない。まあ、そこらへんもオーナーにしか知り得ない理由があるのだろう。つべこべ言わず美味いラーメンが食べられることに感謝し、本日も締めくくろう。あでゅー