愚直/中板橋
- 2022.07.03
- ラーメン(その他・創作) 東武東上線沿線
計算され尽くした奇跡の冷やしラーメンに脱帽
少し前までは私の勉強不足もあり、ラーメン過疎区だと思っていた東上線沿線の特に大山~ときわ台・上板橋のあたりだが、最近よくこの辺りを食べ歩くようになってすっかりとラーメン激戦区へと認識が変わった。この辺りを食べ歩くのは非常に楽しいのだ。
スープメン(牡蠣塩)、桑名(北海道味噌)、さわ(中華そば 食べログ3.9)、下頭橋ラーメン(背脂醤油)、蒙古タンメン本店・・・ざっと名前を挙げるだけでもこんなに名前が挙がってくる。
今回はいつも凄まじい行列ができている「愚直(ぐちょく)」さんへ。東京では珍しい本格豚骨ラーメンがウリの店です。
看板などもなく、外見だけではいったい何の店なのか、もはや店名すらも分かりません。w
事前に仕入れた情報によると昼間はかなりの行列だそうで、かなり気合を入れて開店30分前に行きましたが、なんと一番乗り。運が良かったのか、夜は比較的空いているのか分かりませんが、嬉しい誤算です。
伺ったのは平日でしたから、平日夜は意外と狙い目なのかもしれません。ちらほらと人が集まり始め、開店時は私を含め5名の並びでした。意外とマイルド。
今回の狙いは看板メニューの豚骨ではなく、限定麺。限定麺は定期的に内容が変わっているのですが、今回は冷やし煮干しラーメン。写真のビジュアルがとてつもなく美味しそうだったのでこれを食べると心に決め、一瞬豚骨になびきそうになりながらも鋼の心で食券を購入。ちなみに当店のTwitterで都度限定麺の紹介をしているので、要チェックです。
限定麺は900円、豚骨は700円と超絶良心価格。あと何より素晴らしいのが、キャッシュレス対応なこと。PayPayくらいは使える店は最近増えたのですが、当店はなんとiDなども使えてしまいます。最高か。
席数は7席とこじんまりとしており、店主一人で回している。
着席後5分程で着丼。
別アングル。ビジュアルが美しすぎませんか?
一口食べてびっくり仰天。まじで超美味い。
なによりこのスープが凄すぎる。煮干しクサさなど一切なく、透き通った煮干しの旨味が凝縮されている。また、表面にはアブラが浮いており、このアブラが甘みがあり美味い美味い。
また、食べ進めるうちにメンマやたまねぎ、レモン、水菜などあらゆる食材から味が染み出しどんどんスープの味が変わっていきます。計算しつくされた美しさというか、本当に感動している。
あと、スープに若干の粘度があるのですが、それもまたいい。昆布水を使用しているのかな?以前訪問したカネキッチンヌードルさんの昆布水つけ麺なんかは、初めは美味しくても時間が経つと粘度が増しすぎてなかなかキツかったのですが、当店のそれはそういうことが一切なく、最後までおいしかった。
チャーシューは鶏むね肉(左)と鴨?のロースト(右)の二種。鶏むね肉の方はレモンでつけてあり、さっぱりとしており食べやすかった。鴨の方も燻製が良い味を出しており、スープともよく合う。
自家中太麺。これが神のスープと見事に調和している。
冷やしラーメンの新しいアプローチを見せつけられました。この時期になると冷やし麺を提供している店も多いのですが、当店は明らかに一線を画します。ただの冷たいラーメンでなく、冷やし用に最適化されているというか、もうすべてが美しいのです。
恵比寿の綾川なんかも冷やし麺を出しており、そちらも非常に美味しかったですが、当店の冷やしはその上をいきます。
限定麺でこのクオリティはありえないです。普通、看板メニューに比べ少し見劣りするものなのですが、これだけで店を出しても行列ができるレベル。店主の舌のセンスに脱帽です。
これが食べられなくなるのは惜しいですが、他の限定麺にも胸が高鳴ることもまた確か。また絶対来よう。超おすすめ!