再訪記:愚直/中板橋

再訪記:愚直/中板橋

過去イチの豚骨ラーメンを見つけてしまった

以前伺った際に、限定麺のあまりのクオリティに一人感動してしまった中板橋の名店「愚直(ぐちょく)」。その味が忘れられず、あれから一カ月ほどしか経っていないのですが堪えきれず再訪してしまいました。

前回食べたのは冷やし煮干ラーメン。その繊細なバランス感覚に脱帽する完成度でした。今回は看板メニューである豚骨ラーメンを食べるための訪問。都内ではなかなか珍しい本格豚骨ラーメンのお店です。

やはり開店前だと何の店か分かりません。w

今回も平日の夜に伺ったのですが、店主が病気がちだそうで19時からの開店。ワンオペが基本で、店主の体調によって急な休みもあるようなので、伺う前に当店のTwitterは要チェックです。あと、限定麺もTwitterで告知しています。

たまたま伺う予定にしていた日の限定麺(公式Twitterの画像を拝借)がめちゃくちゃ美味そうな件。え、今日は本家豚骨食べようと思ってたんやけど・・・。また再訪せなあかんやつか?

と、いうことで今回は助っ人で友人に同行してもらい二人で仲良くシェアすることにしました。

開店15分前に伺って私の前の並びは二名。前回同様入店時の並びは6名ほどだったので、平日の夜はこんな感じなのかもしれません。昼は行列になるので夜がねらい目です。土日は混むかもだけどね。

前回隣の席の人が食べていて気になったほぐしチャーシュー(100円)を注文。これだけで箸が進む。ビールなんか頼んじゃうと最高かもしれません。あまり欲張らずに、豚骨ラーメンに入れるため残しておいた。

ワンオペではあるが手際が良いため入店して5分程で着丼。作成しているときから豚骨の匂いが食欲をそそります。

それにしても素晴らしいビジュアルだ。

麺は若干太めの博多豚骨風のストレート麺。一蘭やチェーンの豚骨もどきラーメンによくあるような安っぽい・粉っぽい麺とは一線を画しており、程よいカタさを残しつつスープが絡む絡む。素晴らしい麺のチョイスとゆで具合です。

あとこのスープ。博多豚骨とは一線を画す、個性の際立つスープです。めちゃくちゃ濃厚で、それでいて全然クサくない。本場のものも含め今まで幾度となく豚骨ラーメンと食べてきましたが、ダントツで過去一の豚骨ラーメンです。

写真の奥に見えるのが乾燥わかめなのですが、これが凄まじく良い引き立て役となっています。スープ自体が濃いのでわかめが風味を独占するようなことはなく、それでいて口に入れた瞬間程よい風味と食感を足してくれる。

何より驚きなのがこのクオリティのラーメンが700円で食べられるのだ。素晴らしすぎないか?

やはり前回も感じたがここの店主は素晴らしい舌と感性(提案力・発想力)をお持ちなのだろう。ラーメン屋としてももちろん成功しているが、こういう方は仮にフレンチやイタリアン・和食をしていても成功していたと思う。心の底からリスペクトだ。

無料の味変アイテムも充実しており、削りゴマ・刻みにんにくを投入。食べ進めるたびに楽しくなる、そんな一杯だ。もちろん、ほぐしチャーシューも最高だった。

続いて、限定つけ麺。

…ん?なんか違くないか?

そこで店頭の張り紙をよく見てみると、本日夜の限定は「冷やし肉盛りつけ麺」です。と書いてある。Twitterを再確認すると夜はやはり限定が変わるとの記載が。がーん。

思い込みで店頭の張り紙をよく見ずに注文してしまいました。トホホ。しかしこれは完全に私のミスです。オーマイガー

気を取り直して、いざ実食。キリっと立った濃口しょうゆをベースにしたつけ汁。表面にも浮いているアブラが甘く、スープ単体で飲むとしょうゆのキリっとしたパンチがくるのだが、麺と合わせると不思議とアブラの甘みが醤油のコクを引き出し中和する。

これ単体でも非常に美味しくはあるのだが、前回食べた限定麺や豚骨ラーメンのクオリティと比べると若干平凡に感じた。そのくらい前回の限定麺のクオリティが完璧すぎたのだ。

どちらにせよ凄まじい店を見つけてしまった。基本ワンオペでかつ店主の体調が悪くなりがちなのもあり、恐らくTVや記事媒体などでの露出を避けているんだと思います。私は偶然当店の存在を知ることができたのですが、もっと有名になっても良いポテンシャルを秘めています。

冷やしあん肝ポン酢水つけ麺の存在がどうしても忘れられないので、また機会を見計らって伺おうと思います。超おすすめ!

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