ティールーム リズ/下関

ティールーム リズ/下関

旧英国領事館で優雅なアフタヌーン。

唐戸市場を満喫したあと、旧英国領事館へ。

当館は国指定文化財に指定されています。下関市内の国指定文化財(建築物)としては、国宝である功山寺仏殿、住吉神社本殿、重要文化財で毛利元就が寄進した住吉神社拝殿に次いで4件目の指定。

明治後半、時の駐日英国大使アーネスト・サトウは、成長著しい西日本における外交・経済・交通の拠点である下関に英国領事館を設置することを本国へ具申。明治34年(1901)9月、英国領事館が下関に設置されました。

その5年後の明治39年(1906)、領事業務の拡大に伴い、領事館が新たに建設されました。これが現在の建物で、現存最古の領事館建築物であることに加え、明治期の外交関連施設の典型を示すものとして歴史的価値が極めて高く、国際都市下関を象徴する建造物です。赤煉瓦に包まれた建物は、昭和16年(1941)まで使用され、太平洋戦争の開戦に伴い閉館。領事室や領事の居室などに使用された主屋と、使用人室や厨房などに使用された附属屋からなっています。

現在は一階が展示室、二階が「tearoom Liz(ティールーム リズ)」というカフェとして運営されており、英国風クラシックな雰囲気の中で海辺の素晴らしい景色を望みながら嗜むアフタヌーンティーが大人気です。

コンセプトはピーターラビット。館内のいたるところにピーターラビットがいます。

恥ずかしながらピーターラビットを読んだことがなかったのですが、提供された人物相関図によると、ピーターという主人公うさぎのお父さんは、マクレガーおじさん(作中に出てくる有名なあのおじさん)に捕まりミートパイにされて食べられたそう。進撃の巨人みを感じる初期設定ですが、つまり当作品はピーターの復讐劇ということなのでしょうか?だとしたらその世界観からは想像もできないようなドロドロサスペンスな予感です。

館内はこんな感じ。英国風クラシックな装いがたまりません。

アラカルトでの注文もできるのですが、せっかくなのでアフタヌーンティーを注文。三段で飲み物もついてなんと税込2,200円。東京の調子に乗ったアフタヌーンティーの相場に慣れてしまった私はあまりの安さに仰天してしまった。

ティーカップはもちろんウェッジウッド。下に敷いてあるのが前述の人物相関図です。ちょうどパイになったおとうさんが見えます。

これは三人分なのですが、量的にもクオリティ的にも決して手抜きのないしっかりとした構成です。

一段目はサーモンとローストビーフのベーグル。サーモンは若干のクサみを感じましたが、ローストビーフは普通に美味。

二段目はアフタヌーンティーお馴染みのスコーン。紅茶と食べるのが大好きなんですよねー。ホクホクサクサクで美味しい。

三段目。ガトーショコラ、コーヒーゼリー、クルミパイ(ミートパイじゃないんだな。)、マカロン。どれもキチンと足腰のしっかりとしたクオリティです。何より窓から見える海辺の景色も良いし、館内の雰囲気も最高。

ご馳走さまでした。これだけのクオリティで飲み物もついて2,200円は破格です。東京の調子に乗ったアフタヌーンティーは是非見習って欲しい。また来ます、超おすすめ!

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