あげづき/神楽坂
- 2020.12.23
- とんかつ 飯田橋・神楽坂・市ヶ谷
「良い肉が食べたい」そんな時はとんかつの出番です
「今日は良い肉が食べたい」そんな日は皆さんどうしているだろうか?
焼肉は割とお金がかかるし、百貨店で肉を買ってステーキをするのも良いがなんとなく外食がしたい、そういう日が月に一度くらいやってくる。
そういう時におすすめなのがとんかつだ。一部の店をのぞいて、超高評価を獲得するような店でも基本的には二千円~三千円でお腹いっぱい食べられる、それがとんかつの最大の魅力のひとつである。
こんな時にいつも思い出すのが美味しんぼの伝説の名言だ。
「いいかい学生さん、とんかつをな、とんかつをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない、貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」
心に染みる。
と、いうわけで久しぶりに肉が食べたくなって来たのは神楽坂の行列のできる超人気店「あげづき」です。2016年に初めて来たのですが、今回は約4年ぶりと久しぶりの訪問ということで心が高鳴っています。
コーラとお通しの人参、ポテトサラダ、きゅうり。シンプルながらも素材と味付けにこだわりが垣間見えます。特にきゅうりは絶妙な塩加減で、ごま油がこれまた良い具合に素材の風味と塩味を引き立てており、私の好みど真ん中でした。コーラがグビグビ進みます。
豚の種類は「南の島豚」と「黒豚」の二種類から、肉の部位はロース / 特ロース or ヒレ / 特ヒレの四種類から選ぶことができます。当店の「特」は決してサイズのことではなく、同じ部位でも中心に近い、より上質な部位を使用しているようです。
私はあえて通常の黒豚ロースとんかつ定食を頼みました。約2,000円と破格のお値段に、この時点で既に脳汁が湧きます。あまりにお得なので、車エビのフライもつけてみました。
ちなみに当店のとんかつは低温でじっくり揚げているため、調理にどうしても時間がかかってしまいます。そのためか、サイドメニューが豊富でどれも美味しそうなものばかりです。サイドメニューと酒をつまみながら揚がるのをじっくり待つのが王道といった感じでしょうか。
美しい断面図です。衣はサクサクと軽いフワッとした感じで、豚は非常に脂が甘く味が濃い。肉と衣の吸いつきも良く、全く分離していません。相変わらず凄まじくバランスの取れたとんかつです。
一口食べて思ったのですが、前回訪問時より格段にレベルアップしている気がしました。ただの私の勘違いかもしれませんが、前回も美味かったのは美味かったけど、こんなに美味かったっけ?となりました。とにかく豚自体の味が濃いのと、衣のサクサクフワッと感がたまらなかった。
車エビも身がぶりぶりで、めちゃくちゃジューシー。頭まで全部食べました。ごちそうさまです。
本当に美味しかった。とんかつって、こんなに美味いのに何でこんなに安いんだろう。肉好きにはたまらない、究極の肉料理だと思います。
私も、大好きなとんかつがいつでも好きな時に食べられるくらいの、謙虚で、ちょうどいいくらいの偉さになりたいなと思う所存であります。日々精進。