やまちゃん 中洲店/中洲

やまちゃん 中洲店/中洲

博多屋台村でひときわ輝く名店

博多といえば天神や中洲の屋台が有名ですが、人生で初めて博多に行った時にその屋台の形態に衝撃を受けたのを今でも覚えている。私の中のイメージでは何か大きな広場のようなところに多くの屋台がひしめき合う、一種のお祭りのような雰囲気を想像していたのですが、これが全く違った。

夕方になると街中に突如屋台が現れ、日常の中に溶け込むのだ。

こんな感じで夕方になると店がたくさん現れる。おのおの好きな屋台に立ち寄り、空いた席に座る。隣の人との距離も近いので皆で談笑しながら酒とツマミを嗜み、〆にラーメンを食べて帰る。いくつかハシゴをしても良いし、もちろんラーメンだけ食べて帰っても良い。これぞ博多の文化なのだが、今回はザ・屋台ではなく店舗型の屋台に伺った。

1986年、福岡市中央魚市場横に開業した「長浜屋台やまちゃん」。中州や天神、銀座にまで勢力を伸ばし、ここ中州店は食べログで百名店に選出されています。魚がバックグラウンドにあるおかげもあり、魚の仕入れがキチンとしていることで有名です。

店内は町中華のような感じで、多くのサラリーマンや観光客、地元の大学生などでごった返している。

ビールは500円とかそこらで、ツマミは焼き鳥から海鮮系まで豊富にある。

ゴマサバならぬゴマカンパチ。いわゆるゴマサバ風に調味したカンパチであり、その日の仕入れ具合により魚の種類が変更されるそう。店構えからは考えられないほどの(失礼)クオリティの高さで、魚のみがキュッと締まっている。お店の方がきちんと毎朝魚市場に足を運び実際見てその時良いものだけを仕入れているそうです。

地鶏たたき。ゴリゴリに力強い歯ごたえの地鶏を軽く炙って頂きます。噛めば噛むほどに旨味が滲み出て来、完全にムチりあげています。このような雰囲気でこの品質のツマミが出てくるとは驚きを隠せまません。

〆はもちろんスペシャリテの豚骨ラーメン。コクがあるのにさっぱりと臭みのないスープです。表面はガッチリとした油膜に覆われておりこれぞ長浜ラーメンという味覚です。

以上を食べ、二人で4千円ほど。うひょー、何と有意義なお金の使い途でしょう。店員のおっちゃんたちも親切で居心地良し。旅行者がイメージする博多らしい居酒屋であり、繁華街からのアクセスも良く実にお得な存在です。

ザ・屋台も良いですが、当店のように屋台からのバージョンアップ型店舗も使い勝手良し。0軒目から〆のラーメンまであらゆるシーンにオススメです。

中の人のTwitterはこちら

食べログのリンクはこちら

Google Mapのリンクはこちら