真鯛らーめん 麺魚/錦糸町

真鯛らーめん 麺魚/錦糸町

鯛の旨味が凝縮した濃密スープをご賞味あれ

西武池袋本店にて開催中の「第20回 全国味の逸品会」にて錦糸町の「真鯛らーめん 麺魚」が出店するという噂を聞き、早速伺ってきました。

逸品会は前半・後半の二部構成で、麺魚は後半の部に出店。後半の部はGW中の開催ということもありかなりの混雑が予想されたため、逸品会最終日の平日月曜を狙って行ってきました。

麺魚といえば、以前住んでいた場所から割りと近かったので何度か本店に行こうとチャレンジしたことがあるのですが、毎度数時間待ちの大行列で何度もあきらめていた、ある意味思い出の地です。

そんな麺魚さんが百貨店に出店すると聞き、これは積年の恨み(?)を果たすチャンスということで嬉々として訪問。案の定当日は朝一番で伺ったため並ぶことなく入店することができました。

ちなみに麺魚さんだけでなくこれまた京都の有名店「麺屋猪一」も出店していました。こちらも非常に気になったのですが、泣く泣く諦めました。最終日のため再訪することもできず。もう一回来るべきだった・・・トホホ

私は「特製真鯛らーめん」を注文。約1,600円と、博覧会ということもありらーめんにしてはなかなかに強気の価格設定である。

どーん。注文から五分ほどで着丼。

中央に積みあがったチャーシューのパワーが凄い。また、柚子と小松菜が良い具合に色合いを引き立てている。

まずはスープから。透き通った非常にクリアなスープですが、口に入れると超濃厚な鯛と塩の香りが突き抜けます。思ったより濃厚な、飲みごたえのあるスープです。

そしてこのらーめんの何が面白いかというと、中央のチャーシューや柚子をスープに浸すたびに味が変わるところです。見てください、初めと比べスープの色(濁り具合)が変わっています。

麺はややつるっとした細麺でさっぱりとした濃厚スープによく合います。

このチャーシュー、見た目と裏腹に軽く炙りを入れた燻製?チャーシューで、スープに浸すたびにドバドバと肉のうまみがスープに溶け込むんです。それがまたたまらなく美味い。

シャキシャキの小松菜も箸休めに最適。

一つだけ残念だったのは、たまごが凡庸だった点です。それでも美味いんですけどね。他のクオリティの高さに比べたら相対的に見劣りしてしまいました。

思った以上に量も多く、これ一杯で超お腹一杯。食後にかき氷を予定していたのですが、断念。他にもおいしそうな店が沢山あったのですが、結局何一つ回れませんでした。あちゃー

さて、食後に当店について色々調べてみたのですが、現在は渋谷や五反田などにも出店しており行列もだいぶ緩和しているみたいですね。たしかに、スープも繊細さをウリにしているというよりは、意外とガツンとくるインパクトがあるので多店舗での展開もしやすいでしょう。このクオリティを保ったまま展開できるかがカギですが、今後に期待です。

最近では、たとえば「はやし田」や当店のように、一度繁盛した店を多店舗で展開する店を「資本系」と呼んだりしますが、やはり何店舗も展開していると知ってしまうと少しだけありがたみがなくなってしまう気がするのは人間の性なのでしょうか。

とはいえ、やはり商売である以上規模を大きくするのも大事なのは私も分かっていますし、これだけ美味しいラーメンに手が届きやすくなるのは人類全体で見ても良いことであるのは確かです。

少なくとも私はこのクオリティで大満足なので、心の底から当店の繁盛を願っています。

美味しいラーメン、ごちそうさまでした。今度は本店にも行ってみます。

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