Restaurant Vive(ビブ)/新栄町
お手軽価格のフルコースが堪能できるカジュアルフレンチ
千種駅と鶴舞駅と新栄駅のちょうど中心あたりにあり、電車で行くには微妙な立地だが、すぐ隣には大きなイオンがあり、また少し歩けば鶴舞公園があるため良い散歩コースと言えばそうである。
以前名古屋グルメを紹介した雑誌でたまたま当店を見つけ、非常にカジュアルな値段で本格フレンチが食べられる良店特集に掲載されていたため気になって訪問。
店内は思ったよりも広く、カウンターとテーブルで30席あるらしい。木の温かみを感じる内装は非常に気分が落ち着く。
店内にはアートがちりばめられており開放感のあるおしゃれ空間になっている。
本日のお品書き。読者の皆様には記事を読みながらこのコースがいくらなのか当ててみて欲しい。
旬の野菜にスペイン産の生ハムとグラナパダーノチーズ。それぞれの野菜がしっかりしていて美味しい。特にコーンが非常に甘くて印象に残った。
ちなみにグラナパダーノチーズは、かの有名なパルミジャーノ・レッジャーノと親戚のような関係でよく似たチーズになっています。より限られた地域でつくられるパルミジャーノ・レッジャーノが、製品名としてDOP(原産地呼称保護)認定され、その後それ以外の広域な地域でつくられるチーズも「グラナパダーノ」という別のチーズとしてDOP認定されました。味わいは似ていますが産地だけでなく作り方も微妙に違います。
パンはアツアツもちもちで美味い。勢いあまって3つくらいいけそうだ。
長茄子の冷静ポタージュ。まろやかでクリーミー、それでいて茄子のインパクトがガツンとくる。ナス特有のえぐみも一切なく非常によくまとまっている。うーんこれはうまい。本日一番のお皿。当店は野菜に特に力を入れているようです。
天然すずきのムニエル 魚介だしのクリームソース。基本に忠実で非常にオーソドックスなムニエル。付け合わせの野菜も美味しい。
宮崎県産若鶏もも肉のロースト はちみつとシャルドネビネガーのソース。こちらも小細工なしで基本に忠実な鶏肉のローストである。ぱりっとした鶏皮の食感と香りがたまらん。付け合わせも美味しく、ぺろりといただきました。
デザートはメレンゲとキャラメルの2種のアイス。旬のイチジクとメレンゲ、キャラメルの相性がすこぶるいい。どちらのアイスも甘すぎずしっかり食材の風味が際立っており食後のコーヒー(写真は失念)とベストマッチ。
さて、肝心の答え合わせですが、前菜・スープ・魚・肉・デザートと一通りのフルコースをディナーに頂いてなんと3,500円と破格の値付け。正直頭がおかしいんじゃないか。
たしかに本格フレンチのような凝った細工はみられないがこの値段設定を思うと当然である。それよりも限られた予算の中でベストを尽くす姿勢が随所に見られた非常に良店である。
近くに大学があったり住宅街のど真ん中ということを考えるとママ友会や学生のデートにピッタリではないか。ちなみにランチだとさらに安い2,500円のコースもあるそう。まじか。
今度は一番高いコースを頼んでみよう。ごちそうさまでした、またきます。