海鮮いづつ/別府
地元民も愛するザ・別府の顏
六年ぶり三度目の別府にやってきました。大阪にいた頃は商船三井運航のフェリー「さんふらわあ」の夜行便で行っていたものですが、今回は東京から飛行機で。事前にANAのスーパーバリューセールで予約したので往復1.5万円ほどでお得に予約できました。ちなみに夜行フェリー、めちゃくちゃ楽しいのでおすすめ。関東からだと茨城の大洗から苫小牧行きのフェリーが出ているので、北海道への足として検討しても良いと思います。
別府駅に着いたら、何よりまずは竹瓦温泉の砂湯を予約。平日ですら予約がすぐ埋まるので必須です。
二時間半ほど待ち時間ができたので腹ごしらえ。別府といえばここ「海鮮いづつ」。観光客はもちろん、多くの地元客も通う本物の海鮮居酒屋。海鮮問屋が運営しているので新鮮な海鮮が格安で食べられるのが強み。
平日のランチ開店直後ですが既に満席。店頭のボードに名前を記入し待ちます。
10分ほど待って入店。カウンター席と座敷があるので大人数で伺えるのもGOOD。以前夜に伺った際は二階に案内されたのですが、昼は一階のみで営業してる模様。
お目当ての関あじは入荷ナシとのことで残念無念。
ちなみに関アジ・関サバについて簡単に。大分県と愛媛県の間にある海域、豊後水道。なかでも、大分市の佐賀関半島と愛媛県の佐田岬に挟まれた「速吸の瀬戸」と呼ばれるエリアで、大分県漁業協同組合 佐賀関支店に所属する漁師が一本釣りしたマアジやマサバのことを関あじ・関さばと呼ぶ。
瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかり合う潮流の速い豊後水道には、身が引き締まった魚が多く、この潮の流れがもたらす豊富なプランクトンのおかげで脂ののりもよくなると言われている。
さらに、「速吸の瀬戸」に生息するアマジやマサバは、ほかの海域の魚とほぼ交わることなく、独立した群れを持っていると考えられており、アジなら頭が小さく、よく肥えて、尻びれから尾びれの間を指す尾柄(びへい)がたくましいなど、ほかの海域で釣れる魚とは姿形や特性が異なることを、佐賀関の漁師たちは経験から知っていました。
そこから佐賀関で水揚げされる魚介類を「関もの」と称して、別格視してきたのが、関あじ・関さばのはじまりと言われています。
関アジ・関サバはブランド化されており、また一本釣りということもあっていつも在庫があるわけではなく、また非常に高価です。当店でも関アジ・関サバ定食が3,500円と他のメニューに比べ非常にお高め。
代わりに頼んだのは関ぶり定食(1,650円)です。
宝石のような美しい光を放つぶりがこれでもかというほど乗っており、御吸物と煮もの・豆腐がついてこのお値段。安すぎちゃいますか?
肝心の食べ応えですが、「関ぶり」の名に恥じない凄まじい弾力です。クサみも一切なくぶりとしての味も濃い。これはたまげたー。
連れの頼んだ関ぶりのりゅうきゅう丼定食(1,650円)。こちらはぶつ切りにしたぶりを醤油ベースのたれにつけたものをご飯に乗っけています。博多の屋台でもゴマサバが出てきましたが、要領はだいたい同じで、ご当地ネームみたいなものです。
こちらも相変わらずすごい弾力で、わかめの食感と合わさってめちゃくちゃ楽しい。
大分の底力を見せつけられました。東京でこのクオリティの海鮮丼を頼めば3.5千円は取られるんじゃないでしょうか。夜は一品ものも増えるのでまた違った楽しみ方ができます。別府最高。良いスタートダッシュを切ることができました。